大男が鉄パイプを俺に振りかざす。 それを間一髪避けて、大男の手首を蹴った。 大男は一瞬ひるむものの、鉄パイプはしっかりと握ったままだった。 シュッと飛んで、さらに顔を二回蹴る。 それが効いてか、大男が鉄パイプを落とした。 足で鉄パイプを拾い上げ、大男と距離をとる。 「…ゆるさねぇ、お前、絶対」 「残念だったな。俺もだ」 顔をおさえている大男の横っ面を、鉄パイプでゴォォンと音を奏でた。 …ドサッ。 大男の倒れる音が、静まり返ったホールに響いた。