避ける間もなく、俺の腹に膝から大男がダイブしてきた。 心愛が俺の腹に着地した時とは比べ物にならない痛さだ。 視界が少し歪む。 「…グッ」 血が口から溢れるが、手ですぐに拭う。 大男はそのまま俺の肩をおさえつけて、殴ろうとした。 「ぐぁ…ぁっ…」 掴まれた肩に猛烈な痛みが走った。 そこには、撃たれた傷がある。 大男が俺の肩に気付き、思い切り肩を蹴り上げた。 思わず、悲鳴を上げる。 観衆がそれを聞いて、活気が戻った。 コイツ…卑怯な…。 怪我さえなければこんな奴…。