車がトンネルに入り、岬さんがテレビを消した。 静まった車の中で、私は岬さんの横顔を見つめた。 おじさん、といった容姿。 零さんと違って、筋肉質だ。 それに、零さんより太くて濃い黒髪をしている。 …気が付いたら、また零さんのことを考えていた。 零さん…好きだよ…っ。 こんなに好きなのに、なんで近くにいてくれないの…。 柩さんが…憎いよ…。