「君や零に困った事があったら電話しなさい?」
そう言ってくれた名刺…。
困ったどころじゃないけど、私は最後の望みを…この人にかけよう。
私はすぐ岬さんに電話をかけてみる。
プルルルル…プルルルル…
《はい、》
「岬さん…助けて下さい…っ」
岬さんが店名を告げる前に、私は電話ボックスで声を押し殺して助けを求めた。
《…弟子の子ですね?》
「はい…零さんが…」
《テレビ見たから、大体は分かりますよ。
今から迎えに行きますので、何処に居るか教えて下さい》
…それから数分後、岬さんが私を迎えに来てくれた。
グレーのワゴン車の中、私は嗚咽混じりに今までのことを話した。
