「あっ…零さん、いいの?」

「きっと銃の事を警察にチクるだろ。早く行くぞ、心愛…」


零さんがだるそうに言って、
私を促した。

「…えっ、待って下さいっ!!」




初めて、零さんが私を
呼び捨てにした。

何かが引っかかった気がした。