ーー◆心愛 目線◆ーー 柩さんの言葉のせいで、 私は自分がやりたくないと思っている言葉を勝手に発していた。 零さんに抱き締められた…。 嬉しすぎて、泣いてたかもしれない。 だけど、泣けなかった。 柩さんが…私の耳に、小型マイクをつけていた。 常に、あの声で私を操っていて私はただ零さんを見つめるしかできない。 零さん…お願い、逃げて…。