「客室で殺人が起きたんです」
冷や汗をかきながら、ホテルマンは言った。

「…殺人、だと?」

零さんの眉間にしわがよる。
私は、殺される所だったのに、そのまま立ち尽くしていた。

涙が自然に、とまっていた。

「はい、まだ犯人はマシンガンを持って逃走中で…」