ーー◆心愛 目線◆ーー 零さんが、遠のいてゆく…。 あんなに怪我をした零さんを置いていったら…きっと。 考えるだけで鳥肌がたった。 「柩さん、下ろしてっ!!」 「だめ。零にお前を代わりに守るって約束したからね」 「私が…零さんを守るからっ」 柩さんの肩に担がれた状態で、私はジタバタと暴れた。 追っ手が私たちを狙ってこないのは、零さんに群がっているからだろう。