「…来たな、心愛」 部屋の外から、物凄い足音と共に争う声がした。 「どけ!俺の金だ!!」 「私がもらうのよ!!」 「…一億五千万もかぁ…へへ」 零さんがチッと舌打ちをして、私に 「さぁ、逃げるぞ」 と言った。 「えっ、は…はい!」 ガバッと私は自分の少ない荷物を引っ付かんで、零さんに並んだ。 髪はビチョビチョ、服は浴衣、おまけに裸足の最悪な状態だ。