「警察から逃げるって…逃げれるんですか?」
もし逃げれなかったら…私、
囚人になるのだろうか?
ブルッと身震いした。
私はまだ誰も殺してない。
…まだ、というより殺す気もないんだけど。
でも、零さんは間違いなく死刑になるだろう。
私1人…孤独な囚人ライフなんて送りたくはない。
「俺1人の時は逃げれたぞ。
ま、お前が捕まりそうになった時は、俺が助けてやるからな。だから安心してていいぞ…?」
「…そんなの、やだ」
私は、零さんに聞き取れないぐらい小さな声で言った。
「む、何か言ったか?」
「…ううん、言ってないよ?」
作り笑い。零さんの視線が私の顔に向いているのが、分かる。
零さん1人捕まって、私が孤独になるのは耐えられない…。
ならいっそ、捕まる方がマシ。
