「な、なんでもないです」

・・・・なんだ??
まぁ、なんでもないなら別にいいか。

「もう俺寝るぞ?」

「えぇっ私も寝ますっ!」

心愛がベットにダイブして、俺はソファーベットに向かった。


「あれ?こっちで寝ないんですか?」

心愛がベットでキョトンとしている。
・・・俺に一緒に寝ろと?コイツ、天然なのか・・・わざとではないだろうが・・・。


「いや、俺はソファでいい」

「えっじゃあ私がソファで寝ます!零さん疲れてるでしょ?」

「・・・・・・いや、俺でいいから」

心愛がソファに移動しはじめた。
いや、ここは俺が譲るトコなんだがな・・・。

「んじゃ2人で寝る?」

「・・・・・・・・へ?」


あの時の心愛のビックリして赤面した顔。
この頃は、まだこの顔が大切だとか守りたいとかいう感情を隠してた。

・・・気づきたくなかっただけなのかもしれない。

ただ、一緒に居るのが当たり前すぎた。
こんなにすぐちかくまで・・・

危険が迫っているなんて、俺は知るよしもなかった。