「…殺し屋か?」 竹人の声。心愛は初めて見たのでビクビクしている。 「殺しに…きたのか」 竹人はもう、覚悟ができたらしく、声が冷静だった。 「あぁ、だが安楽死だ。 痛い心配などいらないぞ…」 スッと、薬と注射器を取り出した。 「これで…楽になれるのか…」 竹人は初めて、穏やかな顔になった。 心愛が不安そうな顔をしているが、俺は作業を続ける。 「爺さん、お前、ほんとは誰の為に死ぬんだ?」