静まる部屋、寝たままの爺さんが呟いた一言に、哲は焦った。 「旦那様!?なんで…」 「わしは、見ての通り寝たきりだ。それにいつ息子に殺さるか分からないのはごめんだ。 ここで殺される恐怖と共に死を待つのは耐えられん…」 「家を変えたらどうだ?今からでも息子を殺してしまえば?」 哲が焦って言うが、爺さんは頑固としている。 「息子は脅威以外の何でもないが、美結との子じゃ。 殺めるなんて、できたらしたくはない…」