咄嗟に俺も銃を向ける。
お互い向けたままだが、いきなり哲の方が止めた。
「哲…わしが殺せと言ったら殺してくれればいい」
「はい、承知しています。
しかし殺し屋ですよ、旦那様。うかつに身を許してはいけません」
哲が俺を睨みながら言った。
「お前、ボディガードか何かなのか?心配しなくとも、俺はまだこの親父を殺さないぞ」
「ふん、殺し屋が信じろと?
こざかしいわ…」
「やめろ、哲。今回はわしも、この殺し屋に頼み事があるんじゃよ」
頼み事?
この父親といい、哲とやらといい…何かありそうだな。
面倒くさくなりそうだ。
