「あぁのっ、殺し屋さん…?」 「零でいい。」 「…零、さん。どこ連れてく気ですか?」 零さんは黙っていたけど、それから素っ気なく答えた。 「知ってどうする?」 ニヤリと口角を上げて、零さんは助手席の私に近づいた。 「生きたいのか?」 零さんの顔が、目の前にある。 5センチぐらい前の、零さんの長い睫の奥の目が鈍く光る。 …生きたい、か。 そんなの決まってる。 「生きたいか…なんて、生きたいに決まってるよ…」