そんな私の無理な願いを神様は聞いてくれない。 トキは止まらない。 ゆっくりと、進む。 1日が、はやい…。 ゆっくりと進んでいく時間は、いつの間にか大会の前日にまで進んでいた 「ねぇ亜李。先輩たちに手紙書く?」 「手紙……?」 そうだよ、手紙だよ!! 手紙なら、言わなくてすむじゃん。 「田山さんに書く!!」 私の言葉に一瞬驚いたようだが、真美は 「私も書く!!抜け駆け禁止だぞ」 そう言って、二人で笑った。