ゴーストシステム

突然左手首に激痛が走った。

「・・・っ!!」

「どうした?」

「なんか今・・・手首がズキってして・・・」

だけど手首は何の変化もなかった。
痛みもすぐに治まり、セナは深く気にすることもなかった。

改めて秀人のぬくもりを感じる。

「秀人・・・おかえり」

小さな声で囁く。

「うん・・・ただいま」

秀人はセナをぎゅっと抱きしめた。