ゴーストシステム

やっと会えた・・・

秀人を起こさないようにと声を押し殺したが、体が息をする度に揺れてしまう。
結局秀人は目を覚ましてしまった。

「セナ・・・?泣いてるの?」

何も言わずに秀人に抱きついた。
よしよしと頭を撫でてくれる。

秀人が戻ってきてくれた・・・!

セナは秀人の胸の中で泣き続けた。
嬉しさでいっぱいだった。
また秀人とこんなふうに抱き合えるなんて。
夢のようだった。