本当は知っていた
何もかも
だから私は夢を見た
もう一度あの笑顔が見たくて


最近の空は泣く事が多い
まるで私の心だ
そんな暗い空が見えないように
私は目を伏せた


本当は知っていた
二度と会えない事も
だから私は夢を見た
現実を受け入れる余裕がなくて


一歩踏み出した私の足元には
黄色い花が咲いていた
いつでも見守っているからと
囁くように揺れた


本当は知っていた
前を向かなければいけないことも
だけど私は夢を見た
一人で歩く勇気がなくて


君は怒るだろうか?
こんな私を見て
でも知っているでしょう?
私が臆病なことを
君がいない世界を
私は見たくはない
最後まで臆病な私を許して


黄色い花はもう
揺れることはない