ゴーストシステム

凛は怯えていた。
セナから一歩後ろへ下がる。
それを見たセナは教室を飛び出した。

「セナ!」

凛はセナを呼び止めたが、そのままセナは走り去ってしまった。
それからセナと凛が話すことはなかった。

家に帰り部屋に入るとセナは泣いた。

「どうして・・・秀人はここにいるのに!なんで凛は信じてくれないの?!」

「セナ・・・無理もないよ。凛ちゃんには俺が見えないんだから」

「でも!!」

秀人はセナを抱きしめた。