ピピピピ・・・ピピピピ・・・

ピピピピピピピピ・・・

バンッ!!

乱暴に目覚まし時計を止める。

もう朝かぁ・・・

薄く目を開けると6:50を指していた。
重たい体を無理やり起こし、伸びをする。
ひとつ大きなあくびをするとのそのそとベッドから出た。

制服に着替え顔を洗い、メイクを終えるといい匂いにつられるように扉を開けた。

「あ、セナおはよう」

朝食の準備をしていた母が顔だけをこちらへ向ける。

「おはよう~」

「セナの分、もうできてるから、先に食べちゃって」

その言葉に促され、いつもの所定位置に座り、パンにバターを塗る。
さっき起きたばかりだというのにベーコンなどのいい匂いが食欲をそそる。