チビ×ヤンキー=?? -学校編--

その後、昼飯の時間になり、俺と柚姫は屋上で食べることにした。



大原は何か用事があるらしく、この場にはいない。








「ありがとな」



「ん?」



さっきのこと、と続けると柚姫は思い出したようにあぁ、そのことか、とサンドイッチを食べる。



「なんで?」




なんで?っておかしいだろ。


助けられたんだから礼ぐらい俺だって言うわ。




「騒ぎが大きくなるまえに静めてくれただろ?」



「騒ぎ?」



柚姫は首を傾げながら、ペットボトルの中身を飲む。



「あたしはただムカついたから、ああ言っただけだよ?騒ぎのことも少しは考えたけどさ」



ムカついた?

なんで?



「だってさ、つぅは身長関係なく“かっこいい”のに、馬鹿にするんだもん」



「え…?」



ぷいっと怒る柚姫は全然恐くなく、むしろかなり可愛いのだが。






かっこいい?



俺が?




俺の頭の中は混乱して真っ白になった。