「じゃあどういう意味で言ったのぉ?」


「ええっと…」




満里亜が笑いながら、冬次にジリジリと近づいていく。


冬次はびびって何も動けず。



「“俺には満里亜みたいに上手く着こなせない”って意味で言ったのよね?」



入り口のドアから、また新しい声がした。


満里亜とは正反対で凛とした声。



「え?そうなの?」



あ、満里亜のオーラが若干薄くなった。



「え…あ、あぁ、あぁ、そ、そうだよ。そうに決まってるだろっ」



噛みまくりの声裏返ってるし…。



「なんだぁ、そうならそうと分かるように言ってよぉ」



あ、でも、信じられるんだ…。


半端ないオーラは綺麗さっぱり消えて、いつもの満里亜に戻ってるし。



それにしてもナイスフォローだったなぁ。



いや、冬次のこと誉めるわけないじゃん。


冬次をフォローした人に感動したんだよ。