「えへへ、ありがとう」


確かに満里亜ほど、フリルのたくさんついた服を見事に着こなせる人は早々いない。


逆にフリルのついた服を着てないほうが違和感感じるぐらい。




なんだけど・・・・・。




「そうかぁ?んなフリッフリなもん、よくいつも着れるよな」




冬次が苦虫を噛んだような顔で満里亜の服をじろじろ見る。




ってか、冬次の馬鹿!!



そんなこと言ったら満里亜が・・・・・・・・。



ドゴッ!!


「何?馬鹿にしてるの、冬次」


うわわ、手遅れだ。



今の音は壁に少しひびがはいった音。



殴ったのは紛れもなく、満里亜。


顔は笑ってるけど、なんていうかオーラ的なものが半端なく恐い。



冬次は冷や汗をかきながら、ひびのはいった壁をちらりと見た。



「ば、馬鹿にしてねぇ…ません」



冬次…日本語が変。




満里亜はあたしとつぅの次かその次ぐらいに強い幹部。



人を見かけで判断してはいけない。

これはまさに満里亜のためにあるようなもんだよね。