「はぁ、やっぱりここが一番落ち着くぅ」


ソファーにごろんとなる柚姫。


自然と上目遣いになってるから、柚姫を直視できない。



やばっ、可愛いすぎるだろ?



「あれ?つぅ、どうしたの?」



だから、んな上目遣いでこっち見てくんな!


こっちの心臓が持たないっつぅの。



「都賀弥のことはほっとけ。男の事情っつぅもんがあんだよ」



冬次はニヤニヤしながら俺のフォローをしてくれた。



嬉しいようで嬉しくないとはまさにこのことだ。




「ふぅん?そうなんだぁ」


「あ、柚姫さん。紅茶のお代わりいります?」


「お願いしまぁす」


「柚姫さん、お元気でしたか?」



「当たり前でしょ!あたしは元気が取り柄なんだから」




柚姫がいるだけで場の雰囲気が和やかになる。



本人以外の誰もがそれを実感してるんだよな。



「あ、そうだ」


柚姫はいきなりソファーから立ち上がり、俺たちに向き直った。



一体どうしたんだ?





柚姫は笑顔で言ったんだ。






「ただいまっ!!」






俺は本当に柚姫が帰ってきたのを実感した。