『美咲、退いて』


「やーだー」


不機嫌気味に言ったが全く効果はなく



退くどころか、覆いかぶさってきた。




『…背中、痛い』


「えっ、ケガしたの!?大丈夫?!」


『心配すんなら退け』



案の定、


慌てふためく美咲を他所(よそ)に私はイスにさっさと座った。