「良ちゃんセンパ~イ!

俺、今何かヘマやらかしたらしいんです。
栞ちゃんの前なのに~!!

どーしよー!!」


良ちゃんセンパイのにすがりついて崩れ落ちる智。

「そんなに大きいヘマしたのか?

大丈夫だって。
きっとそん時は栞ちゃんもこっち見てなかったよ!」

必死で慰めるタカセンパイ。

「マジでそんなヘマしたのか?」

マコセンパイがこっちを見る。

「いや、ヘマって言うか…」

「違うんっすよ!!

智がスッゲー球投げたからオレ等がびっくりしてたんすよ!!

本当に凄かったんすよ!

俺の手がずっとビリビリしてるんす!」

尚人がわたしを遮ってさっきのことを必死に話す。

「じゃぁ、全然ヘマじゃなくね?

顔上げろよ、智。」