多分、赤くなってるであろうあたしを見て、 「キスしたかったん?」 「……っ!」 そんなこと言うから、また赤くなった気がする。 耳まで熱いし…! しかも、あたしのその反応を楽しんでるっぽいしっ!! 「哀嘉が思ってたこと全部俺に言ってくれたから、俺も言うわ。 哀嘉が俺名前呼んだことないやんな? 俺ばっかりが名前で」 「…あ。そーいや……」 あたしずっと『櫻井』って呼んでた。 「まだあるで?」 .