「違うっ!」 「じゃあ、なんで? ……俺、お前が思ってること分からん」 「それは…」 きっと、ここで『心の中でずっと櫻井の名前叫んでた』なんて言っても信じてくれないだろう。 どうしたらいいの…? …ヒュルルル…… ドッカーン! 二人して空を見る。 あ。そっか… 打ち上げ花火始まったんだ。 そうだ。 今日あたしは決めてここへ来たんだ。 思ってたこと、全部言うって。 今こそ、言わないと。 .