櫻井がきてくれた。 それがすごく嬉しくて、前を走る櫻井が怒ってることなんかすっかり忘れていた。 って、もう走らなくていいんじゃないの? 「ちょ!櫻井!!! もう、走んなくていいくない?」 「…この辺でいっか」 櫻井が走るのをやめたから、やっとあたし達は止まった。 「櫻井。さっきは、その……ありが「お前さ、俺がどんだけ焦ったと思ってん」 …え? 「待ち合わせ場所にきたら、珍しく早く来てると思ったら、変な奴らに囲まれてるし…… ビビったやんけ」 .