衣玖がなにも言ってこない。 ……え。なんかあたし変な事言った? 「哀嘉ー!!! 偉いよっ!もうほんとイイ子!!」 あたしに抱き着きながら言った。 「っえ?衣玖??」 「哀嘉がそんなに頑張るならあたしも少しくらい協力したげる! あのね、毎年行ってる花火大会あるじゃん?それが今週の土曜日にあるの。 2人で行ってきなよ? それで、思ってること全部言っちゃいな」 「でも、それうちらが毎年一緒に行ってるやつでしょ…?」 「いいから!今年くらいは☆ あたしも彼氏と行くから。気にしないで!」 .