「……バーテンさんはこの店の店長さんなんですか?」 向こうの側から話し掛けてきた。 「…はい」 「そうなんですか。まだお若いのに凄いですね」 …何なんだ。 話し掛けて来るなよ。 わざと超不味いカクテル作ってやろうか。 ――さすがにそれはバーテンダーとしてのプライドが許さなかったが。