彼が出て行って 教室には私だけになった。 しんとした教室に さっきの出来事が巡る。 音羽クンは―― 恋をした事 その思い出が 苦しくて、淋しくて 忘れられないんだね。 昨日 私の胸で泣いていた君は 今日も 私の隣で笑えずにいた。 私はこんなに近くにいるのに 君に笑ってほしいのに 私じゃ君を救えないの? 悲しい自問が 胸の中を揺さぶる。 だけど それでも 私は手を伸ばしたい。 君を救えるまで、ずっと。