音羽クンに彼女がいる事。

音羽クンが優しい事。

それは彼の罪じゃない。





罪なのは
それを知りながら

この恋心を
鎮められないでいる

私という存在。





これは叶わない恋。

そんな事は
誰よりも分かってる。

だけど

腫れあがるように
膨らみ続ける気持ちを
止められなかったんだ。

痛々しく腫れた
赤い胸はまるで病。



抱えた罪の罰みたい。