2人は私に気付かず 仲良さそうに寄り添って 机の上に座った 音羽クンは すぐ側に立った彼女に 手を伸ばしてキスをした。 ぐさり。 そんな音が 胸の中から聞こえた気がする。 私がこの恋心を 上手に処理できないから? だから神様は こんないじわるな… いたずらをするの? ぽろぽろ。 涙がこぼれた。 もう携帯なんか どうでもよくて やっと動いた体で 一生懸命走った。 少しでも早く 少しでも遠くへ この場所から 逃げ去りたかった。