キーンコーンカーンコーン…

学校のチャイムが鳴って、
教室は一気にざわついた。


「未結璃ー♪トイレ行かない??」

これは大親友の白鳥 麗沙【シラトリレイサ】
超超ちょーう美人さん!!いや、ヤマトナデシコと言った方が正しいだろうか。
家は大金持ちだし、スタイル抜群だし、頭めちゃくちゃいいし、運動神経なんてもう…。
文句なしって感じっすよ…。

それにくらべてこの私!!
家は普通だし、体系よくはないけど普通だし、顔も普通だし、テストなんて赤点ばっかだし、運動音痴越えてるし…。

はあ~~…。
一回でもいいのです!!
わたしに自信をください!!
って感じですよー(泣

こんな感じで、いつも無理なことを願ってる私でした…。


「未結璃さーん?大丈夫ですかぁ?目がどっか逝っちゃってますよー?」

「へっ?」

「まーた自分の世界入って~」
入ってないんです。
ぼーっとしちゃうんです。

「あっ!!ごめん」

取り合えず謝る。

「別にー♪ほら!!トイレ行くぞ☆」

「うんっ!!」


そう言ってあたし達は教室を後にした。