「白だった皆、集まってくれ」

そんな中不意に、大吾が皆にそう呼び掛けた。
私達三人は大吾の方へ集まる。クラスの半分の人間も大吾の方へ集まった。

大吾は私達を見回して言った。

「良いか。此処に居る奴らは白だ。全員同じ仲間で助け合うグループになる。各自顔と名前を覚えろ」

私は頷き、辺りを見回した。

真綾、美沙、啓太、愛、大吾、笹川さん、夏目、美加、海斗、日奈子、京、浩介、誠、結衣、優、麗……。そして私の17人だ。

「皆、覚えたか?」

大吾の呼び掛けに全員が頷いた。大吾が居て良かった。まとめ役になるし。

「あの……あの、さ。ほんとにこんな事しなくちゃいけないの…………?」

弱気な美沙がおずおずと大吾に言った。少し涙目だ。
大吾は力強く頷いて言った。

「ああ。どっちにしろ、戦わなければ殺されるんだ。その事を忘れんな」
「マジかよ……。最悪。俺帰りたいんだけど」

京がかったるそうにそう言った。大吾は溜め息を吐いた。