メールの相手は麗だった。俺は溜め息を吐いて言った。

「大丈夫、麗からだ」

男子も安堵の息を吐いた。
そして麗のメールの内容を見る。



おっす。麗だ。
こっちは家庭科室に着いた。和音によると結構食料あるらしい。
んで。俺は廊下で短銃を見つけた。弾も落ちてた。多分あの影とかいう奴が用意した武器の一つだと思う。そっちはどうだ?

                      』

「なあ、麗が銃見つけたって。後食料も結構あるらしい」
「マジか? じゃあ……一旦体育館に集合しねぇ? 飯でも食いながら作戦練ろうぜ。第一体育館なら広いし申し分ねぇだろ」

俺は「だな」と海斗の意見に賛成し、直ぐに麗にメールを打った。



おす、大吾だ。
マジか?それ絶対誰にも盗られんじゃねえぞ。てかまだ女子にも見せんなよ。
食料の件は了解した。こっちもなかなか収穫はある。一旦合流しよう。さっき海斗と話し合って決めたけど、これから白の基地は体育館にする。てことでそっから体育館まで来てくれ。

                   』

「送信、っと……よし、じゃあ体育館に行くか」

俺は男子達と共に第一体育館へと歩き始めた。