あともう少しで
真っ赤な夕日が
真っ赤な海に沈む
ザザーン…
ザザーン…
押し寄せては引いてまた押し寄せる静かな波の音は、時間がゆっくり…
でも確実に過ぎていく証拠
海はキラキラしていて
風はあっちへこっちへと
楽しそうなのに
浜辺を走る犬はすごく嬉しそうなのに
私の心はどんより沈んでる
背中に広がりだした夜の闇に
私だけ吸い込まれて行くみたいだ
帰らなきゃな
そう思ったのはここに座込んでから何度目?
分からない
分からない位座っていた
大好きな浜辺に
何時間も
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