僕らの居場所

「すみませんね。
俺の大事な人の事を言われていたものですから。

次にそんな言い草ぬかすのなら殺しますよ」

ゾッとしたのだ。
きっと井上も一番近くにいた畑中は真っ青だ。

―――殺しますよ―――

その一言だけが何故か冗談に聞こえなかった。
きっと本当にする。

さっきの怖かった雰囲気から、普段の名波さん変わった。

「目が覚めたら御見舞いぐらいは来てください」