僕らの居場所

「お前のせいで、こんな事になったんだから俺は関係ないからな」

「…そうだよね」

「しかも俺が刺すつもりだったらしいじゃん。
こえぇーわ」

「そんな言い…」

咄嗟の事だった。
ドン!と壁に押し付けられる畑中のうめき声だけが聞こえる。

井上の視界には大きな白衣を着た名波の背中しか見えていない。

「何すんだよ!!」