「作れ言われても好きになってくれるような人が、いないんだよ」

オイオイと嘘泣きを二人で始めれば石田は、めんどくさそうに「ごめんごめん」と言った。

「年下無理だし」

唐突に真剣になり白井は素に戻った。

「何処までがコントなんかがわからんわ…」


「でも確かに年下は無理だね」

唐揚げをまたパクパクと口を運ぶ。

石田の彼氏、矢城は年下。
バイト先で知り合い付き合ったらしい。
仲間も年下になる。