無理矢理、座りたいと言ってベッドから起き上がった。

あれから3日間寝ていたそうだ。

「井上さんの元カレだそうですよ」

「そっか。冗談が本当になったわけか」

先生の顔は、まだ怖いままで、普段の嫌味な言葉も言ってこない。

「庇ったそうですね」

「庇った…わけじゃない。
可笑しな話、勝手に体が動いてた」