僕らの居場所

「あんた達は、また違う物を見ようとしてるんでしょう?」

石田は、冷ややかな目で私ら二人を見る。

「失敬な!ただ前回のノッポと井上が、良い感じだったから今回は、もっと良いものが見れるとか思ってないよ」

「やっぱり思ってるじゃねぇか!!」

前回の集まりに、石田の彼氏、矢城が連れてきた男と井上は、良い感じでいたのだ。

良い感じと言っても、居酒屋でも、ずっと二人で話してたりと二人の世界を創ってたのだ。