「あ〜暑い〜。」


下敷きでパタパタ風を送る。


「紗和!!早く帰るよ!!」


「ちょっと待って!!」


私は川北 紗和。
桜春女学院に通う高校2年
今話しているのは
中学からの親友 栗山 梨穂。


今は梅雨の季節。
ムシムシと暑い。


「あ!!」


「ど、どしたの紗和!!」


梨穂が驚いてる。


「お母さんに今日早く帰れっていわれたんだ」


私はお母さんに言われてたことを思い出した。


「んじゃ早く帰るよ!!」


トボトボ歩き出した私。

気がつけば校門についていた。


「じゃーね、紗和」


「あ、うん。じゃね」


10m先の十字路に向かってゆっくりと足を進めた

その十字路は
まっすぐ行けば雪冬男子
左に曲がれば葉秋学院。

男子校、女子校、共学とキレイに別れてる。


「めんどくさー」


そう思いつつ足を進めた。