午前0時を過ぎても、ゲストは絶えず。
そうだ、今日金曜日だった。
不景気というけれど、ここはそんな言葉ないような世界。
お酒はバンバン出ていくし、フルーツだってどれだけ切ったかわからない。
ちらりとキッチンから見える向こう側の世界は、なんだか現実とはかけ離れているような気がした。
ああ、だからみんなやってくるんだ。
一瞬でも現実を忘れられる。
夢を、見させてくれる。
「奈々さん、今日はもう上がってください。終電、なくなりますよ」
涼介がホールやってきて、洗い物をしている私に声をかけた。
「あ!やばい!忘れてた」
「怜音さんが、今度歓迎会するからって。あ、俺送ります」
「すみません。早く、道覚えるから」
「いや…帰りは必ず送ります。とりあえず、行きましょう!」
エプロンを脱いで、保っちゃんをはじめキッチンのスタッフに挨拶してその場を後にした。
終電まであと8分。
やばい!
そうだ、今日金曜日だった。
不景気というけれど、ここはそんな言葉ないような世界。
お酒はバンバン出ていくし、フルーツだってどれだけ切ったかわからない。
ちらりとキッチンから見える向こう側の世界は、なんだか現実とはかけ離れているような気がした。
ああ、だからみんなやってくるんだ。
一瞬でも現実を忘れられる。
夢を、見させてくれる。
「奈々さん、今日はもう上がってください。終電、なくなりますよ」
涼介がホールやってきて、洗い物をしている私に声をかけた。
「あ!やばい!忘れてた」
「怜音さんが、今度歓迎会するからって。あ、俺送ります」
「すみません。早く、道覚えるから」
「いや…帰りは必ず送ります。とりあえず、行きましょう!」
エプロンを脱いで、保っちゃんをはじめキッチンのスタッフに挨拶してその場を後にした。
終電まであと8分。
やばい!
