「これ、あんたが切ったの?」



ミルクティー色のほうがオレンジを手に取り、私に話しかけた。



「え…あ、はい。そうですけど」



「へえ、うちのスタッフより上手。なあ?」



「そおっすね!綺麗に切ってある!」



ミルクティー色が青い瞳に声をかけて、

まったく別の方向を見ていた青い瞳は私の手元に顔を近づけた。