舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

昨日と同じ時間にバイトを終えて、レッスン場に向かった。


今日はてっちゃん、いるだろうか。


なるべく毎日合わせようと言っていたけれど、2人の予定を合わせるのは難しい。


本当はバレエを中心に生活をしなくてはならないんだけど、貧乏バレリーナの私には、そうはいかないのが現状だ。



「あ、奈々!さっきまで哲史君いたんだけどねぇ。ギリギリまで待ってたんだけど、バイト行っちゃった」



「ああ…そうですか…私が遅かったから」


レッスン場に入ると、そこには先生しかいなくててっちゃんが帰ってしまったことがわかった。


やっぱり、バイト辞めるべきなのか。