舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「ふう…」



トイレから出ると、涼介が通りかかって、『仕事してよ~?』と冗談っぽく言って私の頭をポンと叩いた。



それに苦笑いを返して、私は厨房に戻った。



「奈々さん、フルーツのオーダー入ったんでお願いします」



「あ、はぁい」



厨房に戻ると保っちゃんからさっそくオーダーを言い渡され、

私はまたフルーツを切った。