舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「えーっと、今度の七夕イベントの件ですが…」


涼介の業務連絡も終わり、厨房スタッフは厨房へ。


ホールスタッフはそれぞれに散らばって行った。


「うわ、うまそう!これ、食っていいっすか?!」


「あ、どうぞ!ほとんど、れ…代表が作ったけど」


厨房の若い子(って言っても私が一番若い)がさっき作ったオムレツを前によだれをたらしそうな勢いだった。


「やべー!ふわふわ!」


「マジうめぇ!」


あっという間に怜音の作ったオムレツはなくなってしまい、食べたみんなはほっぺたを押さえてうっとりしていた。